トマトのハイピグメソト(hp)およびクリムソン(ogc)遺伝子に付随する収量性と加工品質について
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概要
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トマト果実の色を高める二つの遺伝子,ハイピグメント(hp)とクリムソン(ogc)遺伝子,に付随する収量性と加工品質を明らかにし,加工トマト育種に一役立たせるため,クリムソソ・ハイピグメソト系トマト(ogcogchphp)と普通系トマト(og+og+hp+hp+)を交配し,その後代に得られたF_5系統のうち,四つのホモ接合遺伝子型の系統-クリムソン・ハイピグメント(ogcogchphp),ハイピグメント(og+og+hphp),クリムソソ(ogcogchp+hp+)および普通(og+og+hp+hp+)系統一を無作為に選抜し,遺伝子型ごとの形質の違いを比較検討した. その結果,ハイピグメント(hp)遺伝子を有する系統では,早期収量が普通系統と比べ約50%の減少がみられ,全収量も常に低い傾向に、あった.一方,クリムソン(ogc)遺伝子を有する系統は,早期収量や全収量で一定した傾向を示さず,平均では普通系統と大きな違いはみられなかった.この事から,ハイピグメント(hp)遺伝子を育種的に利用するには,早生性の遺伝子と組合わせて用いるのが望ましいことが,指摘された.
- 日本育種学会の論文
- 1985-06-01
著者
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