ガンマー線生体照射における突然変異率推定の新しい方法
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概要
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突然変異率は突然変異誘発処理を行った後,生存した細胞数に対する変異細胞数の比で表される。自殖性2倍体植物における種予照射の場合,突然変異は大部分が1遺伝子の劣性方向への変化であるから,M_2世代に表れる変異個体の頻度をメンデルて除した値が変異細胞の頻度-突秩変異率-の推定値となる(GAUL,1960)。 突然変異誘発処理が植物の分化発育の途中で行われる生体処理では,それが雌雄ズイ両器官の原基細胞が分化する前であれば,種子照射と同様に扱うことができる。分化後の場合には変異遺伝子は次代M_2個体にヘテロに保有され変異体は3代目になってはじめて出現する。突然変異率はM_3における変異個体率をメンデルで除した値である。したがって突然変異誘発処理が雌雄器官分化の前後にわたる場合には,M_2世代あるいはM_3世代の変異個体頻度のいずれか一方の値のみでは突然変異率の正しい推定はできない。本論文はこのようた場合における突然変異率の推定法を明らかにしたものである。
- 日本育種学会の論文
- 1983-12-01
著者
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