タカサゴユリの子房輪切培養
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概要
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自家受粉後20日目のタカサゴユリの子房を厚さ2mmの円盤に輪切にし,32種類の培地に置床した.胚は約0.1mmの前胚期で(Fig.1),一つの切片には約30の胚珠が含まれていた。培地はL32直交配列表に基いて作成した。比較のため,同一条件の子房全体も培養した. 子房全体を培養したものでは培地接触面以外の組織が枯死し,成熟種子は得られなかった、輪切にした子房の胚珠はよく生長し(Fig.2),置床後40〜50日頃には種子と見なせる状態になった(Fig.4).それらは試験管の中で順次発芽した(Fig.3).PHは5.8より6.3がよく,しょ糖は3%より8%が良く,IAAの添加は阻害的であった・またMS無機塩類は標準濃度がよく,ホルモン類は阻害的た傾向があった(Table1).
- 1986-09-01