イネの遠縁交配の雑種不稔を支配する新しい遺伝子座S-16
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概要
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日本型稲とインド型稲の雑種における穂の半稔性は,多くの場合,第6染色体上のS-5座の対立遺伝子間の相互作用によることが指摘されてきた.すなわち,これは日本型稲のもつS-5^jとIR36などのインド型品種のもつS-5'のヘテロ接合体上で,ふ5jをもつ雌性配偶子が致死することに起因する.一方,ジャワ型品種から不稔緩和遺伝子S-5^nが発見され,S-5^n/S-5^jおよびS-5^n/S-5^iの遺伝子型では雑種不稔が生じないことが判明し,S-5^nを利用して日印交雑によるハイブリッド品種の育成が可能となった.
- 日本育種学会の論文
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