二倍性バレイショ育成系統に基づく品種育成のための収量性検定
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概要
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二倍性バレイショ育成系統について,これらが,四倍性品種と比べて,品種として使用できるか,三年間に渡る収量性調査を行った.圃場試験区は10個体を一反復区として,各系統三反復の乱塊法により設定した.試験はペルー共和国リマ近郊の灌湖砂漠圃場で,1991年より1993年まで,各年6月から9月の冬作において,90日間の栽培を行った.一個体平均値を用いて,年次と系統に関する2因子分散分析を行った.年次間の比較においては有意差が認められたが,幾つかの二倍性育成系統は,三年間常に四倍性品種より統計的に有意に高い収量を示した.適応性や収量性に加え特定の消費グループによる賞味価値や調理特性を考慮すると,これら供試二倍性育成系統のいくつかは,地域の特定消費者市場によって,品種として利用される可能性があると考えられた.
- 日本育種学会の論文
- 1996-09-01
著者
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渡辺 純子
Department Of Horticultural Science Cornell University. New York Agricultural Experimental Station
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渡辺 和男
Department Of Plant Breeding And Biometry Cornell University
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渡辺 和男
The International Potato Center
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Orrillo M
The International Potato Center
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Perez S
The International Potato Center
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Crusadol J
The International Potato Center
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Crusado J
The International Potato Center
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