イネの穂発芽性突然変異
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概要
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イネ品種ニホンマサリ,農林8号およびコシヒカリを供試して,γ線または熱中性子の種子照射,EMSの種子処理,ガンマーフィールドでの植物体へのγ線の緩照射を行い,7系統の穂発芽突然変異系統を得た.種子の外観で判断した場合,穂発芽した種子の比率は原品種では1990年で0.91〜5.10%,1991年で1.08〜2.26%だったが,これに対し各突然変異系統では1990年は9.94〜23.56%,1991年は4.43〜24.88%だった.各突然変異系統の遺伝分離の調査から,全ての系統で,突然変異遺伝子についてホモの状態の個体が穂発芽によって致死となるような単因子劣性の突然変異遺伝子の存在が推定された.
- 日本育種学会の論文
- 1994-03-01