熱帯域の降水量におけるGPCPデータとECMWF、NCEP/NCAR、NASA-GEOS-1客観解析値との比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
全球降水気候値プロジェクト(GPCP)バージョン1の合成熱帯降水量を欧州中期気象予報センター(ECMWF)、米国国立環境予報センター/国立大気科学研究センター(NCEP/NCAR)、米国航空宇宙局-ゴダード地球観測システム-1(NASA-GEOS-1)の再解析プロジェクトによる同化降水量と比較する。本解析では、30°S-30°Nの領域、1987年7月-1993年12月の期間に焦点を絞る。年平均降水量では、ECMWFはGPCPに比較して過大評価である。一方、NCEP/NCARとNASA-GEOS-1は、ITCZとSPCZとにおいて過少評価となっている。GPCPと3つの再解析データとの間の降水量の年内変動および年々変動の相違の分布は、年平均分布の相違の様相と似ている。全体として、熱帯海洋上の降水量の変動度はECMWF、GPCP、NASA-GEOS-1、NCEP/NCARの順に高い。領域平均降水量と東太平洋赤道域の海面水温との相関特性についても比較し議論する。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2000-10-25
著者
-
Lim H‐s
Korea Aerospace Res. Inst. Taejon Kor
-
Lim Hyo-suk
Korea Aerospace Research Institute
-
Ho Chang-Hoi
Seoul National University