位相差3セル方式を用いた高速応答紫外吸光式オゾン計
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概要
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位相差3セル方式を用いた新しい高速応答紫外吸光式オゾン計を考案した。この方式は、それぞれがリファレンスモード、サンプルモード、トランシジョンモードを繰り返す3つの吸光セルから成る。これらのセルは互いにモードの位相がずれており、そのために従来の機器と違って中断することなく高速に連続測定することが出来る。この方式は航空機観測における鉛直分布やフォールデイングイベント観測などの高速応答を必要とする測定において特に有効である。この方式を用いたオゾン計を実際に試作し、理論通りの動作を確認した。この試作機はこれまでの代表的な紫外吸光式オゾン計の中で最も早い応答を示した。この方式はオゾン計だけでなく、紫外吸光方式を用いた他の気体測定法にも適用できる可能性がある。なおこの方式は特許を得ている。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1997-10-25
著者
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