ミクロネシア・ポナペ島上に発達した積乱雲の降水機構の研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ミクロネシア・ポナペ島に特殊ラジオゾンデ8台を飛揚した。この装置は雲内の降水粒子の映像と電荷の情報を地上に伝送する。ミクロネシアの雲には多くの雪が成長していた。興味のある降水粒子の映像は偏平楕円体状の雨滴、フリスビーのような雪片、テトラポッド型の雹、成層圏付近の広い平板を持つ立体樹枝等である。降水粒子の高度分布から降水機構を考察した。強い雨を降らすレインバンドは0℃高度のすぐ上の狭い層で凍結氷・雹を成長させていた。この層に水が多く蓄積される。他に二種異なった雲系が観測され、その1は孤立積乱雲で他は上層対流雲である。前者では"温かい雨"と加住霰形成が独立に起こり、後者では霰形成が盛んに行われていた。これらの雲の電気的性質についても簡単に調べた。
- 1993-02-25
著者
関連論文
- 中国平凉での半乾燥地域に発達する雲の降水機構 : ビデオゾンデ観測
- 赤道域クラウドクラスターへのビデオゾンデ観測
- Mesoscale Meteorology (IAMAP・IAHS′93特集号) -- (シンポジウム・ワ-クショップ報告)
- 3.3.5 レーダーによる降雪と積雪の相関に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- 3.3.6 レーダーによる降雪と積雲の相関に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- TOGA-COARE計画について
- 第4回「メソ気象研究会」報告
- 第9回国際大気電気会議報告 : (サンクト・ペテルブルグ,1992年6月)日本大気電気学会
- ミクロネシア・ポナペ島上に発達した積乱雲の降水機構の研究