10hPa面以下の領域におけるトレンド分布に関するノート : 北半球中高緯度域の場合
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概要
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1964年から1993年にかけての期間における帯状平均気温のトレンドは、対流圏中高緯度の大部分の領域で正である。成層圏では、年平均で見た場合、トレンドは負である。一方、正のトレンド域が1月の北極域中部成層圏に現れ、冬の期間下降を続ける。これを反映して、晩冬には、高度場のトレンドが30hPa面と10hPa面で逆転する。年平均で見た場合、対流圏および成層圏の高度場のトレンドは、60゜N付近を境にして、低緯度側で正、高緯度側で負となる。従って、中高緯度域の帯状平均西風地衡風は、この期間強まっている。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-10-25