TazobactamとPiperacillinの配合剤およびTazobactamの生殖・発生毒性試験(第2報) : ラット静脈内投与による胎児の器官形成期投与試験
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概要
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TAZ/PIPCの625, 1250, 2500および3750mg/kg, ならびにTAZの125, 500および3000 mg/kgを, ラット胎児の器官形成期にあたる妊娠7日から17日までの11日間, それぞれ尾静脈内に投与し, 母獣, 胎児および出生児に及ぼす影響を検討した。母獣に対する影響として, TAZ/PIPCの各投与群でPIPCの投与速度に関連した死亡が3〜6例に発現した。TAZ/PIPCおよびTAZの各投与群で摂餌量が減少し, TAZの3000 mg/kg群で体重の増加抑制が認められた。胎児に対する胚致死作用, 発育抑制作用および催奇形作用のいずれも認められなかった。また, 出生児の発育, 行動および生殖能に対する影響も認められなかった。したがって, 本試験条件下における無影響量について, 母獣に対する一般毒性学的無影響量はTAZ/PIPCでは625 mg/kg未満, TAZでは125 mg/kg未満であったが, 母獣の生殖および次世代の発生に関する無影響量はTAZ/PIPCで3750 mg/kg以上およびTAZで3000 mg/kg以上であると考えられた。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1994-10-15
著者
-
Hoberman Alan
Argus Research Lab. Inc. Pennsylvania Usa
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佐藤 利和
大鵬薬品工業株式会社 製薬センター 安全性研究所
-
Christian Mildred
Argus Research Laboratories
-
Lochry Elizabeth
Argus Research Laboratories, Inc.
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佐藤 利和
大鵬薬品工業株式会社製薬センター安全性研究所
-
Lochry Elizabeth
Argus Research Laboratories
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