SF-1008C の毒性試験 (第1報) : マウス及びラットにおける急性毒性試験
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概要
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SF-1008C及びその配合成分であるペプチド並びに米油の急性毒性試験をマウス及びラットを用いて経口投与にて実施した。得られた結果を以下に示す。1. 致死量: SF-1008Cの最小致死量はマウス雌雄及びラット雌雄とも 40g/kg以上であった。ペプチドの最小致死量はマウス雌雄及びラット雌雄とも 6 g/kg以上であった。米油の最小致死量はマウス雌雄及びラット雌雄とも 20 ml/kg以上であった。2. 一般状態: SF-1008C投与によってみられた症状は, マウスでは軟便, ラットでは黄褐色尿であった。ペプチド投与によってみられた症状は, ラットでの黄褐色尿であった。米油投与によってみられた症状は, ラットでの下痢であった。3. 体重及び摂餌量: マウスの雌において, SF-1008C, ペプチド或いは米油投与によって摂餌量減少及び軽度の体重増加抑制がみられた。ラット雌雄で, SF-1008C或いは米油の高用量投与によって摂餌量減少がみられたが, 体重に著変はみられなかった。4. 剖検: 剖検では, いずれの被験物質においても投与と関連する変化は認められなかった。以上の成績より, マウス及びラットに対する SF-1008C及びその配合成分の急性毒性は低いものと推察された。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1986-05-01