N-(3',4'-dimethoxycinnamoyl) anthranilic acid (N-5')のラットの腎機能に及ぼす影響
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概要
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N-5'の200, 400およぴ800mg/kgを雄ラットに5週間連続経口投与し腎機能に及ぼす影響を検索した。また, 5週間の回復試験を行い, 同様に腎機能検査を実施し以下の成績を得た。1) 800mg/kg投与で体重増加の抑制, 摂水量の増加が認められたが, 投与中止によりこれらの変化は回復の傾向を示した。また, 800mg/kg投与により1例が死亡した。2) 尿検査では800mg/kg投与1および3週時に, 尿量の増加の傾向, 尿比重の低下および尿中電解質の減少が認められたが, 投与5週時には,これらの変化は認められなかった。3) 尿濃縮試験, クリアランス試験, BUN測定, PSP排泄試験および病理組織学的検査の結果, N-5'による腎機能障害は認められなかった。4) N-5'は腎に対して毒性作用をもたないと結論した。
- 1977-04-15
著者
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中沢 政之
キッセイ薬品工業
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中沢 政之
キッセイ薬品工業(株)開発部毒性研究室
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西垣 敏明
キッセイ薬品 第二研究所
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西垣 敏明
キッセイ薬品工業(株)開発部毒性研究室
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南出 正樹
キッセイ薬品工業(株)開発部毒性研究室
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