普通ソバの生長と開花, 結実に及ぼす数種の植物ホルモン茎葉散布の影響

概要

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オーキシン(1-Naphthylacetic Acid, NAA), ジベレリン(Gibberellin A_3, GA), サイトカイニン(6-Benzylaminopurine, BA)およびアブシジン酸(Abscisic Acid, ABA)の100mg・L^<-1>および20mg・L^<-1>水溶液を普通ソバ(品種 : しなの夏そば)の茎葉に散布し, 生長, 開花および結実に及ぼす影響について研究した.いずれの植物ホルモン処理も収量および子実数を減少させた.NAAは100mg・L^<-1>処理で主茎の伸長が抑制され, 茎下部から異常な発根が起こり, 収穫前に枯死した.GA処理では主茎の伸長が促進されたが, 1茎上で比較的長い葉にあたる下位の主茎葉が短くなった.また, 花梗が長く, 花弁が短い異常な花が形成され, 開花しない蕾もあって, 結実が不良であった.BA処理では主茎の伸長が抑制されて側枝の発生が促進されたが, 100mg・L^<-1>処理で開花しない蕾が発生して開花順序が著しく乱され, 結実が著しく阻害された.ABA処理では主茎および側枝の発育が抑制され, 結実も不良であった.