「層別刈取法」による栽植密度を異にする水稲個体群の生産様式の解析
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概要
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密植区では、個体数が多いことから初期の急激な葉面積の拡大によって物質生産を高めるが、最高分けつ期以後、葉量の増大による相対照度の低下と、葉身窒素含有率の低下によって、物質生産に充分機能しえない葉身が多くなる。一方、粗植区は、葉身の量的拡大の不足を、相対照度が高いこと、葉身窒素含有率が高いことによっておぎなっており、従来の知見と一致した。しかし、密植区における初期の、葉が薄いことは、そのような条件での光合成には一定の積極的役割りをもっと考えられるが、後期ではSLAからみる限り、密植、粗植両区に差はなく、SLAの内容についての再検討の必要性を提起した。
- 1974-07-31
著者
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