オガクズの農地への利用に関する研究 : 第 1 報オガクズ堆肥の配合を異にした、土壌の物理性

概要

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土壌に種々の割合で、オガクズ堆肥を配合し、それらの物理的性質として、吸水力、容水量、乾燥度合および三相分布を調べ、次の結果を得た。1.吸水力は、配合割合が、高くなるにつれて、弱くなり、容水量および乾燥度合は、配合割合が、高くなるにつれて、増大した。そして、容量比40〜60%程度のオガクズ堆肥配合土壌は、鹿沼土と大差のない実用的園芸用土となりうると考えられる。2.気相、液相および固相比が、等量比に近い土壌が、植生に望ましいとされているが、本実験の、結果では、容量比40〜60%配合土壌が、望ましい三相分布を示した。3.配合比40〜60%で、鹿沼土と大差なく、植生に望ましい物理的性質をもった、土壌が得られるので、土壌改良剤としての、利用が考えられるが、透水性の良い土壌への、多量のオガクズ堆肥施用は、灌水管理により、良環境を、作りやすいが、透水性の悪い土壌では、過湿、過乾になりやすく、良環境が作りにくいと考えられる。尚、オガクズ堆肥配合土壌における、化学的性質および各種作物の生育については、今後、更に研究を進め報告する。
日本作物学会の論文
1974-07-31