水稲早期栽培と気象との関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
西南地方において水稲早期栽培が実施されるようになって昭和31年度で第4年目に当るが,その成果は顕著で地区によっては急速に早期栽培の作付が増大しつつある。早期栽培は災害回避を目的とする場合が多く安定稲作であると云われているが,その生産が只単に安定するだけでなく更に増收を期待し得る稲作であれば実用的には極めて重要な意義を持つことになる。従って著者は水稲早期栽培に関する過去4ケ年の試験研究の結果を基礎として,普通栽培に比較してどの程度の反收を示すものであるか,叉早期栽培は成程生産の安定度は相当高まって来るが,その作況は矢張気象に支配される面があるであろうから,作況と気象とどのような関係にあるかを少しなりとも明らかにして,早期栽培の指導奨励上或は今後の水稲早期栽培技術の試験研究上の資料を得たいと企図した。
- 日本作物学会の論文