九州中北部における昭和53年度水稲の干ばつ並びに青枯れ被害について
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概要
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昭和53年度の稲作期間の降水量はきわめて少なかった。このため,九州の中北部5県では局地的に干ばつがみられ,とくに唐津、国東半島などではその被害が著しかった。他方,9月15日の台風18号通過後に"青枯れ"がほぼ福岡県全域に発生した。"青枯れ"の発生は,全般に水持ちの悪い水田で,すでに根腐れを起していた水稲に多かった。これらの水稲は台風とその後の乾燥条件に遭遇して"青枯れ"となったものと思われる。対策としては,根部の健全な発育をはかり,台風時以降の水管理に留意することなどが考えられる。
- 日本作物学会の論文
- 1980-12-25
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