タバコのトンネル被覆栽培と葉の形態・組織について
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概要
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トンネル密閉被覆期間の長短による葉の形態・組織の差異を調査した。長期密閉区の葉は,被覆中は拡大伸長が旺盛であるが,トンネル除去後は伸長率が低下した。摘心時において,無トンネルと短期密閉の両区の着位別葉長分布は,ほぼ同じ傾向であったが,長期密閉区は小柄な広葉型となり,葉厚も下位葉でうすい傾向を示した。また,長期密閉区の下位葉は組織の形成,ageの進行が促がされ,成熟も早まる現象が観察され,したがって密閉条件は,幼葉時には伸長および組織の発達を促進するが,葉がある大きさに達すると拡大肥厚を抑制し,他方,内部組織のageは促進する効果があることが維察された。乾葉の諸物性は,無トンネル区と短期密閉区ではほぼ似た傾向であるが,長期密閉区ではかなり異なった性状を示した。
- 日本作物学会の論文
- 1970-06-30
著者
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