長崎県における水稲の地域別収量構成要素について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
最近水稲では奨励品種が普及し,全体の80〜90%は奨励品種又はこれに類する品種で占められている。然し適品種導入の一点では適正を欠くものが多く,例えば熟期の遅すぎる品種の導入は昭和32年度の秋冷による不稔現象の発生のように晩稲は多くの被害を蒙っている。又はっきりした被害として現われないものでも不適当な品種の導入による減収はかなりの量に達するものと思われる。今後は新しい品種の育成と共に各地域への適品種の導入が大きな問題と思われるが,それには品種の現地試験と共に,各地域における水稲生育の実態を他の地域との比較の下で摘むことが必獲である。このことは品種のみでなく栽培法改善上においても必要と思われる。この試験は本県の地域区分に従い,12ケ所で実施したが・ここでは肥沃地2ケ所・中庸地1ケ所,秋落地2ケ所について,主にその収量構成要素を比較検討した(第1図参照)。
- 日本作物学会の論文
- 1960-10-25
著者
関連論文
- 第2室戸台風による水稲の潮風害について
- 暖地水稲の根の生態的研究 : 第1報土性を異にした場合の水稲根の性状に関する調査成績
- 長崎県における水稲の地域別収量構成要素について
- 水稲早期栽培に於ける畑育苗に関する研究 : 第一報保温折衷蓄と畑苗の比較試験
- 水稲早期栽培跡の秋馬鈴薯栽培