湛水土壌中直播水稲およびタイヌビエの生育におよぼす深水の影響

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概要

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1.湛水土壌中直播水稲およびタイヌビエの初期生育におよぼす深水の影響について調査した。2.水稲は水深が深くなるに従って, 出葉がやや遅れ, 下位葉の葉鞘が徒長する。水深5cm区では第2葉, 10cm区では第3葉, 15cm区では第4葉で水面上に抽出し, それぞれ上位の葉位から順次正常な葉鞘長に回復する傾向が認められる。3.タイヌビエは水深10cm以下の場合には第2または第3葉身を水面上に出して, 生長を続けるが, さらに深水になると第4葉で生長を停止する。4.以上のように, 湛水土壌中直播水稲は, 播種後15cm程度の深水中でも幼植物の生育は良好であり, 水面上に伸長して安定した生長を続けるが, タイヌビエは第4葉で生長を停止して枯死する。したがって, この生育の差を利用してノビエを防除する深水栽培は, 湛水土壌中直播栽培に適用が可能と考えられる。
1977-03-16

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