高吸水性ポリマー混合が土壌の全容積、三相分布および有効水分に及ぼす影響
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概要
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(1) 高給水性ポリマー (主成分:ビニルアルコール・アクリル酸ソーダ共重剛体、商品名 "イゲタゲルR"、住友化学工業 (14) 製、以下SIGと呼ぶ) 混合土壌 (0.2, 0.5%)に散水すると、SIGが吸水、膨潤し、全容積が増加 (17~160%)した。その割合は、SIG混合割合が多いほど大きく、砂質土壌>ч山灰土壌>沖積土壌の順であった。また、一たん増加した全容積は乾燥によってもほとんど減少せず、全容積の減少量以上にSIGが吸縮した分は土壌中の空気率を増加させた。(2) SIG混合によって、全土壌試料とも飽和容水量とほ場容水量は増加した。増加はとくに砂質土壌において顕著であった。一方、最大吸湿係数は、全試料とも混合区と対照区の間にほとんど差は認められなかった。これらのことから、SIG混合は土壌の有効水分を増加させていると判断される。(3) SIG混合により全容積が増加したため、飽和容水量とほ場容水量における固相率は全試料とも相対的に減少した。SIG中に保持された水を液相と見なした水分率は砂質土壌では顕著に増加し、沖積土壌はこれに次いで増加したが、火山灰土壌では対照区とほとんど差が認められなかった。また、このときの空気率は砂質土壌、沖積土壌では減少したが、火山灰土壌では増加した。
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1989-02-05
著者
-
西川 晶
住友化学工業(株)生命工学研究所
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大内 誠悟
住友化学工業株式会社
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藤田 文男
住友化学工業(株)
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大内 誠悟
住友化学工業(株)農業化学品研究所
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大内 誠悟
住友化学工業
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西川 晶
住友化学工業 (株) 宝塚総合研究所
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