P型腐植酸の褐色部分(P_b)の粒子量別画分の光学性
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概要
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P型腐植酸をもつポドゾル, 褐色森林土 (火山灰母材) の抽出腐植および腐植酸を逐次ゲルろ過法により粒子別に分画視, 各画分の褐色部分 (P_b) の光学性と腐植酸型について検討した. 各画分に付記した粒子量はデキストラン, ポリエチレングリコールを標準物質とした概略の数値である. 1) 粒子量別画分の吸光曲線, RF, ΔlogKを測定して, P_bのΔlogKとRFを算出した. 2) ポドゾルのP_bは低粒子量画分 (約0.75×10^4以下) は全体の60〜70%を占めて, その腐植酸型はB型, 中粒子量から高粒子量画分の一部 (約0.75〜10×10^4) は20〜25%でP_0型, 最も高粒子量の画分 (約10×10^4以上) は10〜15%でR_p型であった. 褐色森林土のP_bでは, 低粒子量, 中粒子量画分, (約10×10^4以下) が70〜80%でP_0型, 最も高粒子量画分が20〜30%でR_p型であった. 未分画の腐植酸のP_bは, ともにP_0型腐植酸であった. 3) P_bの各画分の光枝学性, 腐植酸型ならびに粒子量分布から, P型腐植酸のP_bの腐植化度は, B型腐植酸の腐植化度よりも低く, R_p型腐植酸に近いと推定される.
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1987-12-05
著者
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