ハクサイゴマ症の発生における基肥窒素施用量の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ハクサイにおける,ゴマ症発生と基肥窒素施用量(10a当たり10,20,30kg)の関係を体内成分の面から検討した.基肥窒素施用量の増加に伴い生育が促進され,ゴマ症の発生も増加した.基肥窒素30kg施用区でとくに発生が著しかったが,10kgおよび20kg施用区であっても生育が促進された場合は発生が多くなった.この発生株ではNO_3-Nおよびαアミノ態窒素濃度が上昇し,糖濃度は逆に低下する傾向を示した.また,機関別体内成分とゴマ症発生の関係では,葉柄よりむしろ葉身中でのNO_3-Nおよびαアミノ態窒素濃度の蓄積が発生を助長した.これらの事実から,ゴマ症の発生を防止するためには,基肥窒素施用量を20kg以下にすることが必要と考えられた.
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 1990-08-05
著者
関連論文
- 20-40 粗粒質乾田における水稲コシヒカリの全量基肥施肥法 : 水稲の窒素吸収と生育・収量(20.肥料・施肥法)
- 20-5 被覆尿素を用いたテープ肥料によるホウレンソウの施肥方法(20.肥料・施肥法)
- 20-7 粗粒質乾田における水稲コシヒカリへの時限式肥効調節型肥料を用いた全量基肥施肥法(20.肥料・施肥法)
- 8 シグモイド型被覆尿素がコシヒカリの収量構成要および玄米品質に及ぼす影響(中部支部講演要旨(その1))
- 20-7 全量基肥施肥法によるコシヒカリの乾物生産能力(20.肥料・施肥法)
- 9 全量基肥施肥栽培によるコシヒカリの形態的特徴(中部支部講演会要旨)
- 10-5 シグモイド型被覆尿素がコシヒカリの乾物生産に及ぼす影響(10.肥料および施肥法)
- 8-10 転換畑における土壌の乾燥程度とカラーの生育(8.畑地,草地および園地土壌の肥沃度)
- 10-17 被覆尿素(LPSS)の溶出とコシヒカリの窒素吸収(10. 肥料および施肥法)
- 20-24 軟弱野菜生産施設内土壌の実態(20.肥料および施肥法)
- 20-17 ホウレンソウの合理的施肥方法 : 被覆尿素を用いた施肥窒素利用率の向上(20.肥料および施肥法)
- 20-25 施設ホウレンソウにおけるテープ封入肥料の利用方法 : 肥料(LP30)の封入量及び施肥位置がホウレンソウの発芽及び生育に及ぼす影響(20.肥料・施肥法)
- 10 コシヒカリの実肥施用診断法について : (1)出穂期止葉の葉色と成熟期玄米窒素濃度の関係(中部支部講演会要旨)
- 8 コシヒカリの実肥の施用診断基準について(中部支部講演会要旨(その3))
- 91 一次枝梗粒と二次枝梗粒の品質の違いについて
- 14 栽培条件がコシヒカリの品質および化学成分に及ぼす影響 : (2) ほ場の排水条件および倒伏が玄米の品質に及ぼす影響
- 13 栽培条件がコシヒカリの品質および化学成分に及ぼす影響 : (1) 玄米の外観形質と窒素およびアミロース含量の関係
- 11 コシヒカリの実肥施用診断法について : (2)土壌タイプが異なる場合の実肥施用診断について(中部支部講演会要旨)
- 紫外吸光度検出イオンクロマトグラフィーによる野菜中の無機イオンの定量(生体成分の高速液体クロマトグラフィー)
- ハクサイゴマ症の発生における基肥窒素施用量の影響
- ハクサイゴマ症発生とその防止法に関する研究 : (1) ゴマ症発生中の形態及び組織化学的観察