新潟県における水稲の収量に対する技術効果と気象効果について
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概要
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新潟県における水稲の収量に対し, 技術効果と気象効果について, 武藤氏の方法により郡別に分析を試みた。(1) 規準年に比べ総合効果が最もあがった地域は魚沼で, この理由は技術効果の外に水田面積拡張による増加が大きい。(2) 技術効果は各郡とも近年著しく高まり, 特に下越, 佐渡は顕著である。これに対し中越, 特に南蒲原郡はこの効果が比較的低い。(水害などの関係も影きょう)(3) 基準年に対する10アール当り収量の増加分から技術, 気象両効果の関係をみると, 良気象年次では技術効果の大きい(平年10a当収量が多い)地帯ほど気象効果も大となるが不良気象年次では前者と逆に技術効果の大きい地帯ほど気象効果はあがらないようである。
- 日本作物学会の論文
- 1972-03-25