二条オオムギ種子の休眠覚醒および休眠打破に関する研究 : 第2報 着粒位置による種子の肥大充実度と休眠覚醒の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
二条オオムギの着粒位置における粒の肥大充実および種子の休眠覚醒の差異を検討した. 試験は適期播した「さつき二条」を供試して,黄熟期,成熟期,枯熟期に採取を行い,直ちに脱粒した種子を供した. 黄熟期以降における粒の大きさは着粒位置により差異がみられた. すなわち,粒厚2.8mm以上の粒の比率は一穂の中央からやや下部,上部よリ3/4の位置において大となった. また,粒厚2.5mm以上を含む粒の比率は一穂の両端で大きくなった. また,成熟期における穀粒含水率は着粒位置の上位部で小さかった.黄熟期,成熟期,枯熟期と脱粒時期が異なっても1000粒重の大きい種子は休眠覚醒が早かった. したがって,黄熟期以降では登熟ステージが異なっても一穂内種子の休眠覚醒はその充実度の大なるものが早い.
- 日本作物学会の論文
- 1991-03-05
著者
関連論文
- 二条大麦における着粒位置と登熟との関係(予報)
- 二条オオムギ種子の休眠覚醒および休眠打破に関する研究 : 第4報 休眠性程度を異にする品種に対する過酸化水素水処理による早期発芽力検定の条件
- Hibiscus asper, H.cannabinus およびH.sabdariffa の種間雑種の特性 : アオイ科の種,属間雑種に関する研究XIV
- Hibiscus asper, H. cannabinus および H. sabdariffa の種間交雑種子の胚珠培養および胚培養: アオイ科の種属間雑種に関する研究XIII.
- 二条オオムギ種子の休眠覚醒および休眠打破に関する研究 : 第3報 登熟期における湛水処理, 倒伏の影響をうけた種子の休眠覚醒
- 二条オオムギ種子の休眠覚醒および休眠打破に関する研究 : 第2報 着粒位置による種子の肥大充実度と休眠覚醒の関係
- 二条オオムギ種子の休眠覚醒および休眠打破に関する研究 : 第1報 播種期および刈取時期を異にした場合の休眠覚醒に及ぼす影響