水稲幼胚カルスの水分ストレスが器官再分化の増大におよぼす影響
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概要
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水稲幼胚起源カルスを異なる濃度の寒天, マニトールで水分ストレス処理を行い, その後で器官再生の誘導を試みた. カルスの水分の様相は上述の処理で著しく異なることがみろれたが, 器官再生の効率が高い矮南早39号のカルスの水分含有率はその効率が低い台南5号と比べて, 常に10%程低い傾向を示すことも明らかとなった. また台南5号のカルスは, 水分ストレスの処理で対照と比べて顕著に器官分化の増大を示すことが認められた. 茎葉の水分ストレスで誘起されるプロリン含量の増大もカルスの水分処理で見られたが, このことは, カルスの器官再分化と水分ストレスの関連を考察する際, 興味ある現象であると考えられる.
- 日本作物学会の論文
- 1988-09-05
著者
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