イネ幼胚起源のカルス誘導と分化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イネ未熟穎果より分離した幼胚を培養して, 増殖が早く茎葉の分化が著しいカルスを得ることができた. 開花後10日目の穎果から分離した幼胚を用い, 胚盤側を上向きとし, 幼芽・幼根側を下向きにして寒天培地に接触して培養を行った場合, カルスの誘導ならびにその後の器官分化が良好であることがわかった. 幼胚からのカルス誘導は培地に加えた生長物質の種類及び濃度レベルによる影響が著しかったが, 2, 4-Dの10^<-6>-10^<-4>M, 又はNAA 10^<-4>Mでともにカルスの形成が顕著であった. NAAの低濃度あるいは培地に生長物質を加えない処理では, 幼芽の伸長が著しかったがカルスの形成は見られなかった.
- 日本作物学会の論文
- 1982-03-20
著者
関連論文
- 水稲幼胚カルスの水分ストレスが器官再分化の増大におよぼす影響
- 水稲幼胚起源カルスにおける器官再分化の特性
- イネ幼胚起源のカルス誘導と分化
- 70 印度型水稲根の培養について
- 水稲冠根における内皮細胞の分化過程と吸水の関係
- "弱風"処理による蒸散作用の促進が水稲冠根の内皮細胞などにおよぼす影響
- 水稲冠根の内皮細胞におけるカスパリー点について
- 水稲冠根における内皮の細胞壁の肥厚について : とくに土壌環境を考慮した場合
- 水稲冠根における内皮細胞の分化について : とくにその初期段階を中心として
- 水稲における根群の形態形成について, とくにその生育段階に着目した場合の一例