難治症例を治す(歯科に関係する話題の感染症 : 細菌感染症を中心に)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
歯内治療での難治症例の原因は, 細菌感染である.従来の根管治療では, 難治化した症例の細菌感染を排除することはできない.「根尖治療」に基づいた「チェアーサイド嫌気培養システム」応用することで, 容易に原因を明らかにし, 排除することができる.術者は, 「チェアーサイド嫌気培養システム」の細菌検査によって, 治療に役に立つ多くの情報を得ることができ, 抗生物質感受性試験に基づいた抗生物質局所投与によって, 根管と根尖周囲から感染を確実に排除できる.以上のことから, 著者は「チェアーサイド嫌気培養システム」は歯内治療に有用な治療法になると考えている.
- 大阪歯科学会の論文
- 2001-03-25
著者
関連論文
- 2 Escehrichia hermannii Wzt遺伝子転写量のreal time quantitative RT-PCR法による解析(第513回 大阪歯科学会例会)
- 難治性根尖性歯周炎治療における「チェアーサイド嫌気培養システム」の応用 - 好気性グラム陰性桿菌が残留した症例 -
- 難治性根尖性歯周炎症例に対する「チェアーサイド嫌気培養システム」の応用 -治療中に急性化を生じた症例-
- 根管から分離したAMPHが効かない真菌の同定と薬剤感受性
- AMPHが効かない真菌の同定と薬剤感受性
- バイオフィルム産生性の Rothia と Neisseria とが分離された難治性根尖性歯周炎症例
- Rothia mucilaginosa が分離された根尖性歯周炎症例に対するチェアーサイド嫌気培養システムに基づく治療
- 難治性根尖性歯周炎分離菌の根尖部歯根表面への付着
- 難治性根尖性歯周炎分離菌の根管壁面象牙質への付着
- 試作フッ素徐放性S-PRG含有根管用シーラーへの細菌付着性