水稲の形質変動に及ぼす異品種の混植効果について
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概要
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作物の遺伝子型, 表現型の異なる系統の混植の問題は単にCompetion又はCo-operationの分野のみではなく, 積極的に生産現場に応用可能な問題を含んでいる。Borlaug N. E. (Ist Int. Wheat Genet. Symposium, 1959)はコムギで耐病性の異なる系統間のMutilineal lineを作出し, Mexicoでコムギの銹病の被害の大きい地域での栽培を図ろうと試みた。Jensen N. F. (Crop Sci. Vol.5 No.6, 1965)はBorlaugと同様な考え方でOatを用いてMultilineを作出し, 収量的に優れた成績を上げている。近年, 水稲生産の場面でも散播栽培や同質異品種群の形成調査が進められている。これらの場合に望ましい特性をもつ異品種又はMultilineを組合せることにより, 多収で比較的均質化した産物を得ると思われる。本報は鳥取県の水稲中生奨励品種で, それぞれ優れた特性をもつもの3品種を選び, 混植による諸形質の変動を調査して, 品種のもつ競争力を用いたより多収な同熟期品種の組合栽培の可能性を検討したものである。
- 日本作物学会の論文
- 1974-09-13
著者
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