香川県における7617号台風の河川災害に関する研究
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概要
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As well-remembered, the typhoon No. 7617 caused hard damages by water in Kagawa-prefecture and especially the river disasters were very serious. Therefore, the rainfall and flood by this typhoon, which were the main factors of the disasters in Kagawa prefecture, are investigated. The total rainfall was very high in every area. However, the maximum rainfall intensity in duration was not so strong in comparison with that in the past, except in Shodoshima and the east region of Kagawa. The probable years for maximum rainfall intensity in 1〜6 hr duration in Utsunomi are 30〜60 years and that for over 12 hr are over 200 years. The suitable design rainfalls for valleys or medium and small rivers are estimated by the formula of probable rainfall intensity for short time in Utsunomi or that for middle time in Naiba, respectively. Consequently, the probable flood discharges of the main rivers are estimated by using the formulas developed in this study, giving the guide line for standard project of river-management in Kagawa prefecture.香川県は, 7617号台風により大水害が発生し, とくに, その河川災害は, 激甚なものがあった. したがって, その大きい要因である降雨と洪水流出に関し調査, 研究することにした. まず, 香川県における7617号台風の降雨特性については, 総雨量は, 県全域に亘って大豪雨であったが, 24時間までの最大時間雨量は, 小豆島と本土の東部を除いては, 過去の降雨と比較し, とくに, 大規模なものでなく, 内海においては, 1時間から6時間の最大時間雨量は, 30〜60年確率, 12時間以上になると最大時間雨量は, 200年確率以上のものであったことを明らかにした. つぎに, 香川県における河川防災計画に適用する計画降雨については, 渓流は, 内海の短時間確率降雨強度式, 中小河川は, 内場の中時間確率降雨強度式を適用すると, 適確な計画降雨が算定できることを考究した. また, 香川県における河川防災計画の基本高水については, 本研究で得られた成果を用いて, 香川県主要河川における確率高水流量を解析し, 今後の香川県河川防災計画指針を明らかにした.
- 香川大学の論文
- 1977-09-30
著者
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