生体における酸素の功罪 研究集会報告 1 「ミトコンドリアゲノムの維持:ミトコンドリア転写因子Aと活性酸素」
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概要
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ミトコンドリアは原始ミトコンドリア細胞が原始真核細胞に寄生,共生の後,オルガネラ化したと想像されている。ミトコンドリア電子伝達系において好気的ATP合成のために消費される酸素は,一般的な好気的細胞における酸素消費の90%を占め,その1〜5%は活性酸素に転換されると考えられている。このような強い酸化ストレス元である電子伝達系の細胞内への取り込みは,その後の真核生物の進化にも決定的な影響を与えたと思われる。一方,このような強い酸化ストレスにいまださらされているミトコンドリアゲノムの障害は,がん化や加齢に伴う各種の病態に関与していると予想されており,ミトコンドリアゲノム維持は細胞の正常な機能の維持に極めて重要である。
- 長崎大学の論文
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