ピロキロンを含有する水田投込み製剤によるイネいもち病防除

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
ピロキロンを有効成分として24%含有する細粒を, 水溶性フィルムで分包した水田投込み製剤(コラトップ^[○!R]パック, 50g/袋)のイネいもち病防除剤としての特性を検討した.田面水および土壌中のピロキロン濃度を測定した結果から, 有効成分は本製剤の施用後速やかかつ均一に水田内に拡散することが明らかとなった.本剤は, 10a当たり10∿13袋(ピロキロン120∿156g/10a)の施用で高い防除効果を示した.イネ体のピロキロン濃度は施用3日後にピークに達した後, 4週間後でも0.1ppm以上残存した.葉いもち防除には初発10∿20日前の施用が最も効果が高く, 残効期間は40日以上と推定され, 穂いもちも防除できる可能性が示された.また, 穂いもち防除を対象に本剤を施用する場合, 出穂13∿34日前の施用が最も効果が高かった.以上の結果から, 本製剤は非常に簡便な薬剤施用方法で, 粒剤の均一散布と同様の防除効果が期待できると考えられる.
1998-08-20

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク