含フッ素植物成長調節物質, インドール核にメチル基を有する 4, 4, 4-トリフルオロ-3-(3-インドリル)酪酸類と 4, 4, 4-トリフルオロ-3-(2-インドリル)酪酸の合成と生物活性
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概要
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新規含フッ素植物成長調節物質であるメチル置換4, 4, 4-トリフルオロ-3-(3-インドリル)酪酸(Me-TFIBA)類および4, 4, 4-トリフルオロ-3-(3-メチル2-インドリル)酪酸(3-Me-TFIBA-2)をそれぞれメチル置換2, 2, 2-トリフルオロ-1-(3-インドリル)エタノール類および2, 2, 2-トリフルオロ-1-(3-メチル2-インドリル)エタノールから合成した.合成したメチル置換TFIBA類の生物活性を白菜, レタス, イネを用いて無置換のオリジナル化合物のTFIBA, および2-Me-と5-Me-TFIBAの活性と比較して調べた.その結果, 4-Me-, 6-Me-TFIBA, および3-Me-TFIBA-2は白菜とレタスに対してこれまで最も根の成長促進活性が強いと報告していた5-Me-TFIBAと同等の強い根の成長促進活性を示した.さらに, 3-Me-TFIBA-2は1×10^<-4>Mの濃度では他のメチル置換TFIBAと比較として最も強い根の成長促進活性を示した.しかしながら, インドール核の窒素原子上にメチル基を置換した1-Me-TFIBAは何れの植物に対しても弱い根の成長促進活性しか示さなかった.
- 1997-11-20
著者
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ゴータム ラケッシュ
Laboratory Of Bioorganic Chemistry Department Of Chemistry National Industrial Research Institute Of
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片山 正人
Cooperative Research Laboratory For Plant Growth Regulator Development (pgr-labo) National Institute
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片山 正人
Laboratory of Bioorganic Chemistry, Department of Chemistry, National Industrial Research Institute
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