圃場におけるイネもみ枯細菌病の蔓延と防除
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概要
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圃場においてイネもみ枯細菌病は, 発病小穂率の高い穂を多数有する発病度の高い株の周囲に発病度の低い株が存在する坪状の発病の拡大を示した.約70%の小穂が未開花または開花中である出穂期2日後のオキソリニック酸(5-ethyl-5, 8-dihydro-8-oxo[1, 3]dioxolo[4, 5-g]quinoline-7-carboxylic acid, Starner^[○!R])処理は, 発病小穂数を低下させて圃場における発病の拡大を抑制し, イネもみ枯細菌病に対して高い防除効果を示した.この防除効果は, 処理時にはPseudomonas glumaeに感染していた小穂から, 周囲の未開花または開花中の小穂へのP. glumaeの二次感染を阻害することによって穂, 株および圃場内におけるイネもみ枯細菌病の拡大を抑制することによると考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1995-08-20
著者
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Hikichi Y
Kasai Experimental Farm Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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曵地 康史
Kasai Experimental Farm Agricultural Chemicals Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.:(prese