ツマグロヨコバイの殺虫剤抵抗性の現況
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概要
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抵抗性系統と感受性系統のツマグロヨコバイの薬剤感受性の長期変化を微量局所施用法で検討した.愛媛県松前町で採集した抵抗性系統(中川原系統)は1970年の調査と比較して, 1984年の調査で殺虫剤抵抗性をさらに発達させていた.とくにMIPC, カーバリルおよびマラソンのLD_<50>値は1600∿2000μg/gと極端に高いレベルに達していた.また宮城県で採集した感受性系統のツマグロヨコバイは1969年の調査と比較して, 有機リン剤およびカーバメイト剤に対して1977, 1984および1989年の採集虫で, わずかずつではあるが感受性の低下傾向を示した.1989年の調査では試験された有機リン剤およびカーバメイト剤のLD_<50>値は10μg/g程度に達した.
- 1994-11-20