有機リン剤とカーバメイト剤に対するセジロウンカの殺虫剤抵抗性の発達
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概要
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兵庫県小野市で採集したセジロウンカの殺虫剤感受性を微量局所施用法で1984年から7年間検定した.1967年の結果と比較して有機リン剤に対して明らかな抵抗性の発達が観察された.とくにマラソンとフェニトロチオンで高い抵抗性比を示した.またカーバメイト剤に対して約4倍の抵抗性の発達が観察された.調査期間を通して, LD_<50>値はほぼ安定していて, その後の抵抗性の発達は観察されなかった.感受性の地域差について1985, 1986, 1987, 1989年に行なった比較では, 採集した個体群間では全く差異が見られなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1994-08-20