新規イミダゾール系殺菌剤 OK-8705, OK-8801 光学異性体の合成と灰色かび病菌, ばか苗病菌に対する抗菌活性
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概要
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OK-8705およびOK-8801は分子内に1個の不斉炭素を有する(RS)-1-(4-メトキシフェノキシ)-3, 3-ジメチル-2-ブタノールから合成され, ラセミ体から成るイミダゾール系殺菌剤である.本稿ではアルコール異性体の絶体構造をMosherらの方法により決定し, 各異性体から合成したOK-8705およびOK-8801光学異性体の灰色かび病菌, ばか苗病菌に対する抗菌活性を検討した.(R)-OK-8705および(R)-OK-8801はそれらの(S)-異性体に比べin vitro試験で灰色かび病菌に対し, それぞれ513, 265倍活性が強かった.一方, ばか苗病菌に対しても(R)-OK-8705および(R)-OK-8801はそれぞれ38, 143倍強い活性を示した.以上の結果よりOK-8705およびOK-8801の活性に主として関与しているのは, (R)-異性体であることが明らかとなった.
- 日本農薬学会の論文
- 1993-11-20
著者
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今井 哲弥
Naruto Research Center Otsuka Chemical Co. Ltd.
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後藤 武司
Naruto Research Center Otsuka Chemical Company
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高尾 久
Naruto Research Center, Otsuka Chemical Company
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内田 俊郎
Naruto Research Center, Otsuka Chemical Co., Ltd.
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山口 国夫
Naruto Research Center, Otsuka Chemical Co., Ltd.
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山口 国夫
Naruto Research Center Otsuka Chemical Co. Ltd.
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内田 俊郎
Naruto Research Center Otsuka Chemical Co. Ltd.
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高尾 久
Naruto Research Center Otsuka Chemical Company
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