Earias insulana および Pectinophora gossypiella のピレスロイド感受性の簡易モニタリング方法
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概要
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虫体浸漬法は簡単な方法であり, 現地にて鱗翅目昆虫のピレスロイドに対する感受性を調査するために適した方法であることが明らかとなった.パキスタンの棉圃場にて1985年に採集されたE. insulanaおよびP. gossypiellaのフェンバレレートとフェンプロパトリンに対する感受性を調査した.前種のMultanコロニーに対するフェンバレレートのLC_<50>値は1.5ppmであった.また, Hyderabadコロニーに対するLC_<50>値は, フェンバレレートが1.8ppmであり, フェンプロパトリンは0.46ppmであった.一方, P. gossypiellaに対する両化合物のLC_<50>値は10∿13ppmとほぼ同じ値を示した.そこで, これらの値をベースとして, 1985年から1991年までMultanにて両種のフェンバレレートとフェンプロパトリンに対する感受性モニタリングを継続した.なお, パキスタンでは1990年からはフェンバレレートに代わってエスフェンバレレートが使用されたので, 1990年および1991年の本調査はエスフェンバレレートを用いて行なわれた.その結果, 調査期間を通じて両種に対するこれらのピレスロイドの感受性変動は認められなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1993-08-20
著者
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平野 雅親
Takarazuka Research Center, Pesticides Research Laboratory Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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竹田 久己
Development Department Agro Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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佐藤 日出高
Plant Protection Division-international Sumitomo Chcmical Co. Ltd.
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平野 雅親
Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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