2-アミノクロモン-3-カルボキサミド類の殺菌活性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
既存農薬の化学構造には見られない新規な基本骨格を有する新農薬活性化合物創製の手掛かりを得る目的で初めたランダム・スクリーニング試験を続行し, 先に報告した2-ピリミジニルヒドラゾン系化合物に次にでクロモン系化合物の一種がイネ紋枯病菌などに顕著な殺菌活性を有することを見いだした.この手掛かりを農業用新殺菌剤創製に向けて発展させるべく, 化学構造と殺菌活性の相関性に配慮しつつ, 新たに一連の関連化合物を合成し試験した.その結果, 分子内のアミノ基とカルボキサミド基が活性発現に必須の要素であり, したがって構造を修飾しうる範囲は狭く, わずかにアミノ基のアシル化とアルキル化およびベンゼン環への各種置換基の導入に留まった.しかし, 置換基としての6-位の分枝状アルキル基, とくに第3級ブチル基が活性にとって好ましく, 対照化合物の2-ピリミジニルヒドラゾン系化合物, ferimzoneに比肩しうるまたはこれを陵駕する活性化合物(9)を得ることができた.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-05-20
著者
-
倉賀野 隆
Agricultural Research Laboratories Takeda Chemical Industries Ltd.
-
小西 和雄
Central Research Laboratories, Dainippon Jochugiku Co., Ltd.
-
小西 和雄
Plant Protection Research Laboratories, Agro Division Takeda Chemical Industries, Ltd.
-
倉賀野 隆
Plant Protection Research Laboratories, Agro Division Takeda Chemical Industries, Ltd.
-
野原 昭
Pharmaceutical Production Research Laboratories, Research and Development Division, Takeda Chemical
-
小西 和雄
Central Research Laboratories Dainippon Jochugiku Co. Ltd.
-
小西 和雄
Central Research Laboratories Dainihon Jochugiku Co. Ltd.
-
野原 昭
Pharmaceutical Production Research Laboratories Research And Development Division Takeda Chemical In
関連論文
- 1, 3-Dithiane 類の合成と殺虫活性
- 殺菌剤フェリムゾンの開発
- 殺菌剤フェリムゾンの開発
- P6 殺菌剤フェリムゾンの開発
- 2-アミノクロモン-3-カルボキサミド類の殺菌活性
- ピラゾリールピリミジン類の殺菌活性
- 脂肪族アルデヒドおよびケトン ピリミジニルヒドラゾン類の殺菌活性
- ヘテロ芳香族アルデヒドおよびケトン ピリミジニルヒドラゾン類の殺菌活性
- 芳香族ケトンピリミジニルヒドラゾン類の殺菌活性
- 芳香族アルデヒドピリミジニルヒドラゾン類の殺菌活性
- 5-Dimethylamino-1, 3-dithiane 類の合成と殺虫活性