テトラメスリンと d-フェノスリンを含むエアゾール製剤の溶剤と殺虫効力
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概要
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ハエ, 蚊, ゴキブリに対する噴霧剤の効力に及ぼす溶剤の影響を調べた.供試した溶剤中, 200から250℃の沸点をもつケロシンが, 比較的良好な効力を示した.ガスクロマトグラフィーを用いた分析から, これらの良好な効力を示すケロシンの主成分は, ドデカンからテトラデカンのパラフィンであることがわかった.各種のパラフィン類を用いた殺虫効力の比較から, 供試した3種の害虫に対し最も良好なノックダウン効果を示すものはテトラデカンであることがわかった.致死効力面で最良の効果を示すパラフィンは害虫種により異なった.すなわち, 蚊やゴキブリに対しては, テトラデカンが良く, ハエに対してはドデカンが最良であった.ハエに対し, ノックダウン効力と致死効力で最適な溶剤が異なる理由のひとつとしては, これらのパラフィンが噴霧されたのちの, 粒子の空中での挙動差が考えられた.
- 1985-11-20
著者
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津田 重典
住友化学工業
-
奥野 吉俊
Takarazuka Research Center Pesticides Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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津田 重典
Takarazuka Research Center, Pesticides Division, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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