粒剤土壌施用後のタバコ植物中のアセフェートの挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
有機リン系殺虫剤のアセフェート粒剤をタバコ栽培土壌に施用した場合の, タバコ葉中のアセフェートおよびその代謝物のメタミドホスの消長, 葉内分布および着葉間分布などについて実験を行ない次の結果を得た.アセフェート粒剤を土壌施用した場合, アセフェートの葉中濃度は施用後10∿20日の間に最高に達し, 以後減少して50日で1∿3ppmになった.施用量に比例して葉中濃度も高くなったが, 消失期間は大きな差はないものと考えられる.土壌中では植物体中よりも早く消失することがわかった.また水和剤のように葉の表面に散布された場合よりも, 根から植物組織内に吸収されたほうが, アセフェートからメタミドホスへの代謝が大きいことが推測された.根から吸収されたアセフェートおよびその代謝物のメタミドホスは, 1枚の葉の中では葉の周辺部に多く集まった.また着葉間でみると, 生長の盛んな時期のタバコでは中下位葉に多く, 開花期のタバコでは着葉間に大きな差はなかった.
- 1982-05-20
著者
関連論文
- 粒剤土壌施用後のタバコ植物中のアセフェートの挙動
- 水和剤施用後のタバコ植物中のアセフェートおよびメタミドホスの挙動
- タバコ葉中におけるエチルチオトメン(O,O-diethyl S-ethyl-2-mercaptoethyl phosphorodithioate)の消長とその効力に関する一考察
- 特集II.第8回国際塩シンポジウム(Salt 2000) : 見学記 : ソルベー社岩塩鉱山