日本ハッカ油およびスペアーミント油(スコッチタイプ)中に含有するゴキブリ忌避物質
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概要
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日本ハッカ油およびスペアーミント(スコッチタイプ)中の忌避性成分の分離・同定を行なった.ガスクロマトグラフで分取を重ね, 効力試験を行ない, ほぼ単一成分である活性分画を得た.GC-MS, IR, NMR, 比旋光度, 屈折率の測定により, 日本ハッカ油の活性成分として(-)-limonene, (-)-menthone, (-)-mentholおよび(+)-pulegoneを, また, スペアーミント油(スコッチタイプ)の活性成分として(-)-limoneneおよび(-)-carvoneを同定した.さらに, それらの光学異性体である(+)体およびラセミ体には, 弱い活性しか有していないことがわかった.活性を示す化学構造としてcyclohexane環の4位のイソプロピル基およびイソプロペニル基, および, C_1・C_2(あるいはC_1・C_6)の2重結合の立体配置が大きく関与していることが考えられた.
- 1982-05-20
著者
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