貯蔵穀物中のビオレスメトリン, フェノトリン, d-フェノトリン, ピレトリン I, カルバリル, フェニトロチオン, ピリミホスメチル, ジクロルボスの分析法の比較検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
7種の穀物中の貯穀害虫防除剤9種の抽出および定量法を検討した.ジクロルボス, フェニトロチオン, メタクリホス, ピリミホスメチルはメタノールまたはエタノールに12時間浸漬により36時間浸漬の90%以上が抽出され, ヘキサン抽出より効率がよい.これら有機リン剤はFPDガスクロマトグラフにより定量する.添加回収率はすべての穀物で84∿100%であった.フェニトロチオンは4-ニトロ-o-クレゾールに加水分解し, 塩化バリウム添加により精製したのち比色定量することもでき, この方法は2mg/kg以上の場合に適する.80%以上のカルバリルがエタノールに12時間浸漬により抽出される.カルバリルはナフトールとしクロルアセチル化してECDで定量するか, 4-ニトロベンゼンジアゾニウム塩を発色試薬としたtlcで半定量する.アルカリ溶液と無水クロロ酢酸のエーテル溶液によるアセチル化は95%以上進むが, 4-ニトロフェノール等の酸性フェノールでは水溶液のpHが当該フェノールのpK_aに近いことが必要である.エタノール, 石油エーテル, アセトンで36時間浸漬した場合の90%以上のビオレスメトリン, フェノトリン, d-フェノトリン, ピレトリンエが石油エーテル12時間浸漬により抽出される.これらピレスロイドはアルカリ分解し, 菊酸と硫酸水銀の反応を用いて比色定量する.添加回収率は89∿95%であった.
- 1980-11-20
著者
関連論文
- 貯蔵穀物中のビオレスメトリン, フェノトリン, d-フェノトリン, ピレトリン I, カルバリル, フェニトロチオン, ピリミホスメチル, ジクロルボスの分析法の比較検討
- 米, 大麦中のビオレスメトリン, カルバリル, フェニトロチオン, d-フェノトリン, メタクリホス, ピリミホスメチルの貯蔵後の残留量の推定値と実測値および残留量の加工による減少
- 小麦中のビオレスメトリン, カルバリル, d-フェノトリンの貯蔵中での減少