フェニルホスホン酸の光分解
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水溶液中のPPAの光分解速度は照射する紫外線の波長により異なり, また, 太陽光による光分解は主波長254 nmの紫外線による分解に比べ遅かった.水溶液中のPPA (100 ppm)は主波長254 nmの紫外線により3日でその97%が消失し, 60日後にはその86%がリン酸に変わった.さらにその光分解反応の中間体と考えられる二つの化合物の存在を確認し, その構造はPPAのフェニル環に水が付加した4-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサ-2-エン-6-イルホスホン酸の二つの立体異性体と推定した.また, 主波長254 nmの紫外線による薄膜状のPPAの光分解は水溶液中のそれに比べ非常に遅かった.
- 日本農薬学会の論文
- 1980-08-20
著者
関連論文
- ポストカラム誘導体化を用いた高速液体クロマトグラフィーによるラット血清中の3,5-ジメチル-4,6-ジフェニル-テトラビドロ-2H-1,3,5-チアジアジン-2-チオンの蛍光定量
- フェニルホスホン酸の光分解