抗菌性化合物, N-(3', 5'-ジクロルフェニル)-1, 2-ジメチルシクロプロパン-1, 2-ジカルボキシイミドの植物病害防除における特性
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概要
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N-(3', 5'-ジクロルフェニル)-1, 2-ジメチルシクロプロパン-1, 2-ジカルボキシイミド(S-7131)の種々の微生物に対する抗菌活性について検討した.本薬剤は, 酵母, 細菌およびそう菌類に属する糸状菌に活性を示さなかったが, 子のう菌類と不完全菌類に属する数種の糸状菌に対して強い活性を示した.S-7131は, キュウリ灰色かび病とインゲンマメ菌核病に対し, ポット試験で高い防除効果を示し, 予防効果, 治療効果に優れていた.また, 効力持続性も高かった.さらに, 葉または根に薬剤処理した場合, いずれにおいても生物検定法により薬剤の浸透移行性を認めた.薬剤のキュウリ根からの吸収と子葉への移行について, バイオオートグラフィーにより定量的に検討した.
- 日本農薬学会の論文
- 1976-05-20
著者
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川瀬 康夫
Research Department Pesticides Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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久田 芳夫
Research Department Pesticides Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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前田 清人
Research Department Pesticides Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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鳥取 宜正
Research Department, Pesticides Division, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
鳥取 宜正
Research Department Pesticides Division Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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