73 熱延薄板用キャップド鋼(製鋼, 日本鉄鋼協会第 60 回(秋季)講演大会講演大要)
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概要
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適正成品性状を得るため, キャップド鋼塊の特性要因として重要な蓋打時間を調査検討し, さらに鋼塊, 鋼片, 熱延成品と一連の工程について調査した.結果はつぎのごとく要約される.(1) キャップド鋼の重要な特性要因である蓋打時間の調節のためにはとくに鋼塊注入高さが大きく影響し, 少ない取鍋投入Al量で容易に現場的な管理を行なうことができるということが判り, ほかの作業条件とともに適切な基準を設定した.(2) 鋼塊から熱延成品までの一連の工程での調査によりつぎのようなことが判つた.a) 分塊歩留は2∿3%, 成品までの総合歩留で4∿6%リムド鋼より良い.b) リムド鋼よりもスラブ表面性状は悪いが, 歩留の面で充分カバーできる.c) 成品材質はリムド鋼と大差がなく, とくに均一性が優れているという点で鋼塊の大型化にさいし有利となる.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 1960-09-01
著者
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