カラマツ人工林の林分側断面積と林分構造の関係
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概要
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森林の蓄積（材積）はそこに成立し成育する林木の本数や胸高直径，樹高等の要因の集大成として表現される形態の一つであり，また林業における評価の対象の一つでもある．その蓄積に対する推定法の一つとしてSPURR，S．H．は林分側断面積（Stand profile areas）の測定による方法を提唱している．林分側断面積は林分内に任意の計測線を入れ，その計測線（切断面）に面する林木の樹高や樹冠形を測定することによって求めることができる．そこでこの林分側断面積による方法を用いて九州のスギ・ヒノキ人工林に対し予備的にテストを試みたところ材積および胸高直径，樹高，ha当り胸高断面積等との間に高い相関関係があることが確められた．これにもとづいて九州大学北海道演習林における主要造林樹種の一つであるカラマツ人工林を対象にプロット調査を実施し分析と検討を行った．その結果，林分側断面積と平均胸高直径，平均樹高，平均樹冠直径，ha当り本数，およびha当り材積との間に高い相関関係が認められた．したがってこの方法によれば林分構造が簡易に測定され，また林分材積の推定も可能であることが明らかになった．The growing stock of forest is one of the forms expressed by the factors such as number of trees, diameter at breast height, tree height,etc. of stumpage planted and grown there. This is also one of objects of evaluation in forestry. As one estimation method, S. H. SPURR proposed the method of measurement of stand profile areas. Stand proile areas can be obtained by drawing any measuring line (cross section) within a stand and measuring tree height and crown form of forest trees, which stand along the section. Therefore we carried out preliminary tests on the plantation of Sugi (Cryptomeria japonica) and Hinoki (Chamecyparis obtusa) in Kyushu, using the method of stand profile areas. As a result, it was confirmed that there is close correlation between volume and diameter at breast height, tree height as well as basal area per ha. Based on these results, we carried out a survey on the plantation of Japanese larch (Larix kaempferi), the main afforestation species in the Hokkaido Branch of Kyushu University Forests, and the relations were analyzed. It was found that there is a close correlation between stand profile areas and mean diameter at breast height, mean tree height, mean crown diameter, number of tree per ha as well as volume per ha. Consequently, it become clear that stand structure can be estimated easily by this method and stand volume estimation is also possible.
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