Fluorescein-Na を用いた虚血腸管の生存性の判定に関する実験的研究 : 蛍光強度測定器を用いた客観的な判定について
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概要
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Thiry-Vella loop 型の低血流虚血腸管モデルを作成し, Fluorescein-Na 10mg/kg 静注後の腸管壁の蛍光発光形態の観察と蛍光発光形態の観察と蛍光強度測定器を用いた蛍光強度の測定により, 虚血腸管の生存性および吻合の安全性を検討した. 腸管壁蛍光発光形態は蛍光の強さにより I 型・II 型 a・II 型 b・III 型と分類された. 蛍光強度は血流量と対応する傾向が見られ, 正常腸管壁蛍光強度との比である Fluorescent index value (以下 F.I.と略す) はそれぞれ 0.88±0.15, 0.67±0.16, 0.37±0.12, 0.11±0.88 を示し, 慢性実験および腸管吻合実験にて I 型・II 型 a の部位および F.I.値 0.5以上を示す部位には, 生存性と吻合に際しての安全性のあることが判明した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1984-08-01
著者
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