直腸癌の予後判定因子に関する研究 : 判別的数量化理論による分析
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概要
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直腸癌の予後判定因子を明らかにするために,70歳末満の切除症例111例について,質的データ解析の数量化理論により分析した.判別分析の数量化理論により,I)5年未満死亡群,II)5年以上生存群への弁別を行い,予後判定に寄与する因子と,その臨床的意義について検討した.結果として,要因的には深達度が最も重要で,以下ly,n因子などが重要であることがわかった.判別的中率は84.7%と両群への弁別が良好に行われた.以上より,手術時に得られた定性的な因子の予後に寄与する大きさが,「重み」として数量で求められ,予後の判定が多くの因子を総合した観点から,定量的に行えることが示唆された.
- 1984-04-01
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